日本に初めてPC橋が建設されて70年になります。今日までPCの設計・施工技術の飛躍的な進展により、優雅で魅力的な橋梁や建築物が数多く出現しています。橋梁は空間をつなぎ、その時代の考えを言葉や行動で伝えます。建築物は人をつなぎ、感性を磨くための生活空間を創出します。構造物は、美しい造形をもって歴史を紡ぎ、社会生活に浸透して人々の営みに寄与してきました。
当社は、これからの生活様式や価値観の多様性に寄り添い、100年時代の安全・安心を求めるために、PC技術を発展させ伝承していきます。また、生活のグローバル化に応えるために、海外へのインフラ整備にも貢献していきたいと考えています。この目標を達成するために、2020年4月、建設コンサルタントとして挑戦のスタートを切りました。
代表取締役社長 岩本 久信
<社名の由来>

社名の「ピーエフ・ディー(PFD)」は、ラテン語のPonti-fexの語源である「橋」を意味するPonsと、「作り出す」を意味するFex、そして「設計」を意味するDesignを組み合せたものです。
また、ローマ教皇は「Romanus Pontifex」と表記され、上記に示す語源から「橋を造る、架ける人」という意味があります。
私たちは、「橋を造り出す、架ける設計技術者」「橋梁の設計を極める」という思いを込めて「ピーエフ・ディー」と命名しました。
-
橋梁及びその他
土木・建築工事の
調査・設計・監理構造物が建設される立地環境にふさわしい構造形式、構造寸法を考えます。
-
補修・補強工事の
調査・診断・設計・監理環境にふさわしい構造物に生まれ変わる方法を考えます。
-
若手技術者への
設計技術の伝承PC技術を用いた構造物構築の方法を発展させ、次代への伝承に取り組みます。
-
ミャンマーエンジニアの教育実習
(2012年~)グループ会社である株式会社富士ピー・エスは、海外事業への展開の基礎事業として、2012年からミャンマーエンジニアとして新規大学卒業生を採用しており、これまで27名のエンジニアが誕生しています。採用時には、ミャンマーにて5か月間の日本語研修、入国後2か月間はプレストレストコンクリート(PC)の基礎技術研修を実施しています。研修では、主にPC橋の詳細設計、線形計算、数量計算、測量実習、CAD製図、製造管理、品質管理など実践に向けた演習を行っています。当社は、基礎技術研修の一部委託を受け、研修を行っています。
-
BIM/CIMへの取り組み
国土交通省は2016年を「生産性革命元年」と位置づけ、i-Constructionの導入など生産性を向上する計画を推進しています。その中の主な施策であるICTの活用として、計画・調査・設計段階への3次元モデルの導入による一連の建設生産システムの効率化・高度化に向けたBIM/CIMへの取り組みを始めています。
-
汐見川橋梁(JR九州日豊本線・鉄道橋)の詳細設計と施工管理(1987年完成)
-
福岡高速6号線 香椎浜高架橋(PC桁新設及び床版補強)の詳細設計業務
-
PC主桁端部のひび割れに対する安全性の検討(FEM解析)
-
PC上部工詳細設計業務(平面格子解析)

汐見川橋梁(JR九州日豊本線・鉄道橋)の詳細設計と施工管理(1987年完成)
宮崎県日向市を流れる塩見川に架かる日豊本線・汐見川橋梁は、橋長132m、幅員4.6mの4径間連続下路桁橋です。主桁には軽量の粗骨材及び細骨材を用いた軽量コンクリートを使用して、押し出し工法により架設しました。軽量コンクリートは、普通コンクリートに比べ引張強度や支圧強度が低いので、PC桁の定着部付近の応力解析を行い、補強の工夫を施して詳細設計を行いました。この実績が認められ、斎藤記念賞、PC工学会技術開発賞などを受賞しました。

福岡高速6号線 香椎浜高架橋(PC桁新設及び床版補強)の詳細設計業務
福岡高速6号線は、福岡高速1号線の香椎浜ランプ付近とアイランドシティを結ぶ自動車専用道路であり、福岡市東部地域の交通混雑の緩和および広域的な交通需要に的確に対応し、交通の円滑化を図ることを目的として計画されました。本設計業務は、福岡市東区香椎浜の福岡高速1号線と6号線の分岐部に位置し、1号線既設橋を拡幅する橋梁上部工工事の詳細設計です。本業務では、新設橋梁であるポストテンション方式PC3径間連結合成げた橋(PCコンポ橋)の設計と、福岡高速1号線の拡幅に対する既設床版の拡幅設計及び既設PC桁の補強設計を実施しました。拡幅に伴い死荷重及び活荷重が増加するため、既設PC桁の照査を実施した結果、荷重増加の影響が大きいG1,G2桁において、曲げ及びせん断耐力に対する応力超過が発生することが分かりました。したがって、曲げモーメントに対する補強として下フランジ下面に、せん断力に対する補強としてウェブ側面に炭素繊維シート接着工法による補強を行うこととしました。

PC主桁端部のひび割れに対する安全性の検討(FEM解析)
本橋は、プレテンション方式PC単純中空床版橋であり、桁の製作は工場で行います。主桁には、プレテンションのPC鋼材(主ケーブル)が30本と多く配置されているため、プレストレス導入時において、主桁端部にひび割れが発生する懸念がありました。そこで、3次元FEM解析を用いて、プレストレス導入時における発生応力を確認し、ひび割れに対する安全性の検討を行いました。解析の結果、主桁に発生する引張応力度は許容値以下となり問題はありませんでしたが、耐久性向上のために、プレストレス導入による局部的な引張応力に対して、鉄筋を用いた補強を行いました。

PC上部工詳細設計業務(平面格子解析)
本橋は、河川を横断するPC2径間連続ポストテンション中空床版橋です。 平成29年度道路橋示方書に準拠しており、限界状態設計法により設計を行いました。限界状態設計法では、部分係数法の概念が取り入れられています。 部分係数法とは、確率分布を考慮して、作用側(荷重など)・抵抗側(耐荷力など)それぞれに対して部材や部位ごとに安全係数を個別に設定することにより最適設計を目指すものです。本橋は、平面曲線があることからねじりを考慮する必要があるため、平面格子解析モデルを作成し各ウェブで設計計算を行いました。また、塩害S区分のため、かぶりを70mm確保していることや、それによって通常よりPC鋼材の偏心量が小さくなることなど、いろいろな条件を考慮した上で耐久性能・耐荷性能を確保し、最適設計を実施しました。
会社名 | 株式会社ピーエフ・ディー |
---|---|
所在地 | 〒810-0022 福岡県福岡市中央区薬院1-13-8九電不動産ビル3F |
電話番号 | 092-791-3088 |
FAX | 092-791-3095 |
設立 | 2020年4月1日 |
代表者 | 代表取締役社長 岩本 久信 |
事業内容 |
|
資本金 | 1000万円 |
事業登録 | 建設コンサルタント 九州地方整備局登録 建02第10726号 |
資格 |
技術士、技術士補、コンクリート診断士、コンクリート構造診断士 PC技士、1級土木施工管理技士 |